歯を抜かなくても歯槽膿漏を治すことはできる?

歯槽膿漏になると歯を抜かない限り治らない、と思い込んでいる人も少なくないと思います。


これは本当なのでしょうか?


歯槽膿漏の治療は近年新しい治療法が確立されたり新しい治療器材が出てきたりと飛躍的に進歩しています。


歯を抜かずに歯槽膿漏を治すとなると、やはり自分の力だけでは難しく必ず歯医者さんで治療を受ける必要があります。


では一体歯を抜かずに治す歯槽膿漏の治療方法とはどのようなものなのでしょうか?


歯を抜かずに歯槽膿漏を治療する方法には次のようなものがあります。


歯周ポケット掻爬(そうは)術


この治療法ではまず初めにスケーリング・ルートプレーニングという作業を行います。


これはスケーリング=歯に沈着した歯石を取り除き、ルートプレーニング=歯の根っこの表面の柔らかくなったセメント質を取り除ききれいにする、というものです。


そのうえで感染した歯周ポケット内側の歯茎を掻爬するというものです。


掻爬した後はその部分を縫合糸、歯周パックと呼ばれる粘土状の歯茎の包帯をして治りやすくしていきます。


フラップ手術


これは歯肉剥離掻爬術とも呼ばれるもので歯槽膿漏でふかくなった歯周ポケットに行われる手術です。


メスで歯茎を切開し剥離した後、感染した部分の歯茎を取り除きスケーリング・ルートプレーニングを行って縫合し、1週間ほどで抜糸をします。


GTR(組織再生誘導)法


これはスケーリング・ルートプレーニングの後に遮蔽膜(しゃへいまく)を歯槽骨が失われた部分に挿入することにより、失われた歯槽骨の組織を再生させるというものです。


ここで使われる遮蔽膜には上皮組織が侵入するのを防ぐ目的があり体に対して親和性が高い安全な材質でできています。


遮蔽膜を挿入した後は歯茎を縫合します。


エムドゲン方法


これはエムドゲンと呼ばれる特殊なたんぱく質を手術部位に塗布して歯茎の再生を促す方法です。


エムドゲンは、子どもの歯茎組織が形成される際に重要な働きをするたんぱく質の一種、エナメルマトリックスタンパクを主成分としており現在最も新しい歯周組織再生誘導材料であると言われています。


こうした治療法を行えば、歯を抜くことなく歯槽膿漏を治療することは可能です。


しかしいくら手術を行っても、その後の自己管理がきちんとできていなければ手術をしても何の意味もありません。


結局は歯を抜かなくてはいけない事態になってしまうのです。

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